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執筆者の写真大和商業研究所

Web松柏舎、第12回のご案内


馬見丘陵公園(奈良県広陵町)では河津桜が見頃です。春はもうそこまで近づいてきました。

『あきない世傳・金と銀』(高田郁著、ハルキ文庫)は第10巻「合流編」が2月18日に発売されました。呉服商として大坂から江戸へ出て、悪戦苦闘する五鈴屋の女主人・幸。石田梅岩の『都鄙問答』を読んで商人道に開眼(第3巻)。店是は「買うての幸い、売っての幸せ」。これはまさに梅岩語録の「先も立ち、我も立つ」と同様ですね。江戸期における女性経営者のマーケティング力に読みごたえを感じます。時代は宝暦年間(1751~63)です。


2月の『石田先生事蹟』は㉚~㊱までを読みました。梅岩先生の日常実践の部分です。

㉚先生の母故郷より折々登りたまふことあり。

㉛先生三十二歳の時父終りたまひ、母は先生五十二歳の時終りたまへり。

㉜先生の講席へ出る禅尼ありしが、・・・

㉝元文戊午(つちのえうま)の夏、先生門人五六人同伴にて但馬へ入湯に行きたまひしが、先生彼の地にても昼夜都鄙問答の校合し居たまふ。

㉞元文戊午(つちのえうま)の夏大旱(おおひでり)にて、・・・

㉟先生の宅へ門人四五人集りゐける折り臥し、同門人一つの獺(かわうそ)を持来れり。

㊱元文五年庚申(かのえさる)の冬より、寛保元年辛酉(カノトトリ)の春にいたり、上京下京のはしばし困窮の人多かりしに、・・・


参加者からの感想を、じっくりとお聞きしました。

とりわけ㉝城崎温泉での後が島に渡る話では「先生は、海を出て波が荒れても恐れない、覚悟ができている」、㉟かわうそを難なくさばく話の豪胆さ、㉞㊱困窮者に他人事でなく行動を起こす大慈悲心に関心が寄せられました。

今月の『事蹟』は㊲㊳を読みます。終了まであとわずかです。『都鄙問答』の「性理問答の段」と重なる部分です。ここは重要で、かつ難解なところですので、2回輪読します。


『第12回 Web松柏舎』は以下の通りです。

【日時】2021年3月16日(火)18時~20時(終了後、有志にてオンライン飲み会)

【会場】各自

【参加費】無料

【内容】『石田先生事蹟』の輪読㊲~㊳

【資料送付】ZOOMのURL及び輪読用資料を送ります。

【要申込み】参加希望者はメッセンジャーまたはメールにて申込みください。




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